君との終わりに歌う唄


いくら言ったって、遥は目を覚まさない。



『馬鹿じゃないの、ミナミ?』


『るせぇ!血が繋がってなくたって、俺はお前の兄貴なんだぞ!!もっと敬え!』


『…だったら少しは尊敬できる兄らしくしてみたら?』



生意気で、毒舌で、大切な、俺の…



「…っ本当に、死んじまったのかよ、

…なぁ、遥ぁ…」


『ミ ナ ミ』


「…っ、お前だって、知ってんだろ?」



俺が、お前を、好きだって。



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