君との終わりに歌う唄



高校最後の年をこの4人で過ごせる。


口には出さないけど、みんな嬉しくて堪らないのが分かって思わずにやける。



「何にやけてんだよ七瀬」


「いたっ!」


バシッといい音がしたと思ったら痛み出す頭。


「ミナミ、私の七瀬に何するのよ」


「そうだそうだ!」


「ただでさえない脳みそがもっとダメになるじゃない」


「そうだそ…って、遥ぁ~」


「クスッ」


こんなくだらないやりとりで最後の高校生活の初日を終えた。



< 6 / 14 >

この作品をシェア

pagetop