君との終わりに歌う唄


仮にもお前の兄貴だぞー!


なんて喚いている南の首を引っ張りながら歩く。



「…何なんだよ、遥のやつ」


「遥だってたまには一人になりたいんだよ、きっと」


「だって、最近多くないか?このパターン」


「まあ、南みたいなのが家にもいると思うと、ねぇ?」


「待てこら、どういう意味だ!!」


こんな感じのくだらないやり取りをしながら南と別れ、この日は真っ直ぐ家へ帰った。



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