冬恋 ~フユコイ~
腕時計をチラリと見ると、陽介は慌てて出て行った。

店の外に、本命の彼女が来て・・・。
彼女の肩を抱くと、二人で雑踏に紛れて行った。


あの女の人、知ってる。

うちの会社の・・・
受付の人だ。

美人で華やかで・・・
社内の男性にとても人気のある人だ。

私とは違う。
それも・・・全然。

私なんて・・・
彼女の足元にも及ばない。
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