冬恋 ~フユコイ~

「付き合ってる事は、周囲に黙ってろよ」

いつも陽介が、そう言ってたのは、社内恋愛がタブーだからなんだと思ってた。
でも・・・
そんなの私の勝手な思い込みだった。
周りに知られちゃいけなかったのは、本命の彼女がいたからなんだ。

別れを告げられた今となっては、周囲に知られていなかっただけ良かったのかもしれない。

私が振られた事は誰も知らない。

陽介と
その賭け友達以外には。
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