冬恋 ~フユコイ~
楽しい時間はあっという間に流れて行く。
デザートが運ばれて、楽しい時間に終わりが来る事を知る。

陽介に捨てられて・・・
あの時の私はマッチ売りの少女よりも悲惨な気分だった。

でも浩輔さんに拾われて
今はシンデレラがお城の舞踏会にでも行ったような気分。


でも、時計の針は近付いてる。
確実に12時に。

なのに、私には・・・

置いて行くガラスの靴さえない。
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