冬恋 ~フユコイ~
「じゃあ、もう遠慮しないよ」

そう言って、私の肩を抱きかかえるように、お店を出る浩輔さん。

「僕の部屋に連れて行くよ。
今さら断ってもダメだから」

どうしよう。

嬉しい。
でも・・・ちょっと怖い。

きっと浩輔さんは・・・遊びだよね?

どんなに好きになっても、浩輔さんはすぐにいなくなってしまう。
さよならしたら、二度と会う事もない。


だけど・・・
それでも構わないって思ってる自分がいた。
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