冬恋 ~フユコイ~
「何を考えてるの?」

浩輔さんに問い詰められて、答える事が出来ない。

「美紗ちゃんは余裕だね。
僕にはそんな余裕、全然ないよ。
美紗ちゃんが欲しい。今すぐに。
美紗ちゃんが何も考えられない位、僕でいっぱいにしたい。
あんな男忘れさせて、僕しか見えないようにしてしまいたい」

そう言って、キスをまた一つ。

「お願いです、浩輔さんでいっぱいにして下さい。
他になんにも考えられない位いっぱいに」

「するよ。絶対にしてみせる。
美紗ちゃんが僕なしじゃいられないようにしてみせるから」

そう言って私の目をじっと見つめる浩輔さん。
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