《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
銀も荒い息の合間に、
怒りを込めて氷龍に返す。



そしてサッとあたしに
視線を走らせると、すぐに
また氷龍に向き直って、



「姫は、必ずオレが里に
送り役目を果たしてもらう。

――邪魔をしてもムダだ。
おとなしく、帰れ」



それはかなりすごみのある
声だったけど、残念ながら
氷龍にはたいしてこたえ
なかったみたいだった。



氷龍はおどけたしぐさで
肩をすくめて、



「それはできない。

こっちだって我が長からの
使命を受けてるんだからね」


_
< 140 / 426 >

この作品をシェア

pagetop