《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
怒りをあらわにした声で
銀が迫ったのを素早く
察して、氷龍はさっきの
銀に劣らない跳躍力で
サッと飛びのいた。



充分に開いた距離の所で
氷龍はもう一度あたし達に
向かって、



「今日は小手調べだよ。

満月の夜はもうすぐ。

それまでの時間を、存分に
楽しもう」



よく通る声で告げられた
そのセリフを最後に、
氷龍の姿は消えた。



空気ににじむように、スッと。



銀がやるのと同じような
感じだった。


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