《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
下手したら気づかない
くらいの変化に、あたしは
全く緊張も覚悟もしなかった。



でも――その1秒後には、
状況は一変してた。



(―――――っ!!!?)



引っ張られる。
ものすごい勢いで。



どこに?


―――浴槽の底に。



(そ、そんなバカな……!?)



そう心の中で叫んだ時には
もうあたしの体は首くらい
までお湯に沈んでた。



―――こんなのありえない。


だってあたし今、両足を
引っ張られて深い水底に
落ちてこうとしてる。


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