《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
声にならない声で必死で
叫んだ時、フワッと体が
軽くなった。


あたしを引っ張ってた
力が、一瞬にして弱まったんだ。



そしてその次には、力強い
何かがあたしの体を支えてた。



セーブのきかないあたしの
体をしっかりと包んで、
グイッと上の方に引いてくれる。



上―――そう、水の外へ。



「ふぁっ……! 

ゴホッ、ゴホッ……!」



水から頭が出て空気を
感じた瞬間、あたしは
激しく咳込んだ。


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