《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
そんなあたしをしっかりと
支える何かの声が、水音に
混じって耳に届く。



「大丈夫か、姫っ!?
しっかりしろ!」



「し……し、ろ……ゴホッ」



銀の声。



目はまだろくに開けられ
なくて周りはちゃんと
見えてなかったけど、銀が
助けてくれたんだってこと
だけはわかった。



あたしを支えてくれてる
これは、きっと銀の腕。



銀が……あたしを水底
から、引き上げてくれた……。



「姫! オレがわかるか!?

意識はあるかっ!?」


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