《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
強くあたしを抱いて、
必死な声で銀が呼びかけてくる。



あたしは何とか薄目を
開け、声の方向を見た。



シャープな輪郭の顔に
黒髪を張りつかせ。



前髪の隙間から、澄んだ
瞳がものすごく真剣な顔で
あたしを見つめてる。



「だ、大丈…夫……」



水も飲んだしまだすごく
苦しいけど、酸素が体に
行き渡るにつれて少しずつ
感覚は戻ってきてた。



「一体……何が……」



弱々しく尋ねようとする
声に、軽やかな声が重なる。


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