《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
「オマエは無防備な姫を
苦しめた。

これ以上は、許さない――…!!」



銀の両掌から、オレンジの
閃光がほとばしるように
噴き出した。



そしてそれは大きな塊に
なって、まっすぐに氷龍に
飛びかかる。



炎のような光の矢。



あたしは瞬間的に、氷龍
だけじゃなくこの家ごと
吹き飛んじゃうんじゃ
ないかって思った。



でも―――それは現実には
ならない。


氷龍が同じようにふたつの
掌を突き出して、その光を
受け止めたんだ。


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