《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
行き場を失った奔流は形を
歪め、氷龍の手前で弾ける
ようにいくつも火花を散らす。



「まったく――これだから
若いっていうのは――…!」



氷龍がもらした声は少し
苦しそうで、彼も相当力を
振り絞ってるのがわかった。



………どうなるの??


銀の放った力は、氷龍を
射止めることができるの……!?



「―――クソッ……」



その結果をまっ先に察した
のは銀みたいだった。



彼が吐き捨てた直後、
氷龍の掌の手前で光は
急速に威力を失い――
そして最後は蒸気みたいな
白い煙をあげて、消えてしまう。


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