《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
『次を楽しみにしてるよ。
姫……そしてやんちゃな
狼クン……』



歌うような声だけが、
こだまのようにかすかに
耳に響く。



「クソッ………!」



再びもらされた銀の声で、
氷龍はもういなくなったん
だってわかった。



「銀…………」



なんて声をかけていいのか
わからない。



でも何か言わずにはいれ
なくて、あたしは横に
なってる体を起こして
彼の名を呼んだ。



背中を向けてた銀はハッと
振り返って、



「悪かった、姫。

また、姫を危険な目に……」


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