《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
そしてあたしのすぐそばに
片膝をついて座ると、



「苦しかっただろう。

本当に、大丈夫か……?」



「あたしは平気だよ。

それよりも銀の方が……」



こんなに落ち込んだ顔を
してる、銀の方が心配。



あたしは無意識のうちに、
傷ついたその銀の顔に手を
伸ばしてた。



銀はそれを支えを求めてる
と勘違いしたのか、自分の
掌でしっかりとあたしの
掌を握る。



そして驚いたような呆れた
ような。
そんな何とも言えない
複雑な声で、小さく囁いた。


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