《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
声に顔をあげると、神妙な
顔で銀があたしを見下ろしてた。



「な、何?」



ちょっとドキッとしながら
尋ねると、銀は言葉を悩む
ように難しい顔をしながら、



「よかったのか?

人間にとって口移しは、
すごく重要な意味のある
行為だと聞いてるんだが」



「えっ―――!?」



――ちゃんとわかってたんだ。



あたしは一気に耳まで
熱くなるのを感じながら、
なんて答えるべきか迷った。



けど他に方法もないって
言われて、覚悟の上で
やったんだし、


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