《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
「よかったよ。

あたしが銀を気づかせる
ことができて」



「姫―――…」



銀は目を大きく見開いて
ジッとあたしを見つめた。



それは驚きの表情だけど……
どこか少しだけ、照れてる
ような。そんな顔に見えた。



銀は静かに息をつきながら
軽く目を細めて、



「……姫のおかげで助かった。

ありがとう」



「銀……。

いいよ、そんなお礼なんて」



だってお礼を言わないと
いけないのは、守って
もらってるあたしの方だから。


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