《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
「ふぅん、そっか。
……だからあたしが里に
行くのも、満月の夜なの?」
「そうだ」
「ふぅん………」
――明日、自然界に最も
力が満ちる。
そう言われてもあたしには
感じようがないのが、少し
だけさみしく思えた。
あたしはガラス越しに
精一杯首を伸ばして、窓の
外に並ぶ屋根のすき間の
空を覗く。
「……見えるのか、月が?」
「実はあんまり
建物が邪魔だね、やっぱ」
_
……だからあたしが里に
行くのも、満月の夜なの?」
「そうだ」
「ふぅん………」
――明日、自然界に最も
力が満ちる。
そう言われてもあたしには
感じようがないのが、少し
だけさみしく思えた。
あたしはガラス越しに
精一杯首を伸ばして、窓の
外に並ぶ屋根のすき間の
空を覗く。
「……見えるのか、月が?」
「実はあんまり
建物が邪魔だね、やっぱ」
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