《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
だけどあたしは不思議な
何かに誘われるみたいに、
『ウン』と頷いてた。



「じゃあ、行こう」



こんな夜中に玄関から
出たりはできない。



どうするのかと思ったら、
銀はカラカラと窓を開けた。



そしてあたしを振り返って、



「ほら、行くぞ」



伸ばされた腕。


あたしをかかえて外に
出るってこと……?



「……………!」



恥ずかしかったけど、
思い切って銀の手を握り返した。


_
< 301 / 426 >

この作品をシェア

pagetop