《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
銀が小桃の額をそっと
触って、その掌を小桃の
前で広げてみせた。

そこにはベットリと赤い
鮮血がついている。



『…………!』



それでようやく自分の
怪我の酷さを把握した
小桃は、一気に青ざめた。



『ほっといたらオマエの
方が死ぬぞ。

オマエ、連れはいないのか?』



『ツレ……?』



『仲間のことだ。

誰かと一緒じゃないのか?』



『い、いない……。

小桃、一人で……』


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