《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
『ああ、本当だ。

だからまずはオマエだ。

オマエ、こんな所で一人で
死にたいのか?』



『し、死にたくなんか……
ないよぉぅ……』



震える声で言う小さな
体を、銀はよけいな振動を
与えないように注意して
抱き上げた。


その体は折れそうなほど
細く、軽くて、銀はひどく驚く。



『まったく……こんな
小さな体で無茶をして……。

――オイ、大丈夫か?』



問いに返ってくる答えはない。



安堵したのか気力が尽きた
のか、小桃は意識を失っていた。


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