《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
―――――…

―――…



「そうだったんだ……」



銀の話を聞き終わった
あたしは、不思議な気分だった。



自分では何も覚えてない、
5歳の頃の出来事。



あたしの記憶にない
過去に、そんなことが
あったなんて……。



「キツネを追って山に
入ったんだ、あたし……」



「そうみたいだな。

霊狼の里は、山の奥深くで
次元の壁1枚を隔てて
人間界とつながってる。

野性の動物はそれらを
行き来してるから、追い
かけるうちにオマエも
迷い込んだんだろう」


_
< 315 / 426 >

この作品をシェア

pagetop