《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
銀はそう説明してから、
再び月を仰ぐように顔を
空に向けた。



そして明るい月を瞳に
映したまま、



「あの時、自分ですぐに
オマエの怪我を治して
やれないのが口惜しかった。

そしてオマエは玖狼様と
契約して、未来の姫になって。

護衛を出そうという話に
なった時――

オレはどうしても、自分が
行きたいと思ったんだ――」



『今度はオレが守りたい。

そう思ったから』



銀はそう、言葉をつけ加えた。


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