《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
「ありがとう……」



今さらだけど、言わずには
いれなくて。



囁くように言うと、銀は
再びフッと唇を浮かべて
――笑う。



「オレが勝手に思ってた
ことだから、姫が知る
必要もない。

だから言わないつもり
だったのに」



「ううん。

聞けてよかった。

話してくれて、よかったん
だよ……」



あたしは忘れちゃってたから。



遠い昔にあたしと銀が
かわした言葉や、銀の思い。


そーゆーのに触れられて、
ホントに嬉しい。


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