《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
「銀…………」



無愛想でぶっきらぼう。


そんな銀だけど、その心の
中には優しさがいっぱい
つまってる。


――あたしはそれを改めて
知った気がした。



「あぁ、そうだ――」



ふと思い出したように
つぶやいた銀に、あたしは
首をかしげて次の言葉を待つ。



「あの時のキツネも、
ちゃんと見つけたぞ。

後ろ脚を怪我してたから
治るまで里で面倒を見た。

一月も経った頃、元気に
里を出て行った」


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