《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
あたしの後頭部に乗せた
だけの、温かな掌。



……撫でてるつもりなのかな?



ちょっと違うけど……
でも、あたしを安心させる
ためにやってくれてるのは
伝わった気がした。



「わかったよ、銀――」



たしかにここまで来たら
もう、信じるしかないよね。



信じるよ、銀を。



何があっても無事に
あたしを里に送り届けて
くれるって――そう、信じる。



「――それじゃあ、行くね」


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