《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
そして彼の左頬に手加減
なしの勢いで強烈なパンチ。


当麻クンは吹っ飛んで、
先生の机の足元に倒れ込む。



「姫っ――――!」



呆然とするあたしを銀は
優しく起こしてくれた。



あたしの体を見ながら、
もう一度『大丈夫か?』
って聞いてくる。



「ウン……大丈夫」



シャツの胸を掻き合わせ
ながら、何とか答えた。



本当に怖かったけど……
でもまだ大丈夫だった。



「間一髪やったみたいやな。

ほんまゴメン、銀。

オレがもうちょっと力が
あったら……」


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