《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
再び狂ったように叫ぶ
あたしの前で、ゆっくりと
煙が晴れてくる。



あたしは息を飲んで見守った。

氷龍も体を緊張させて
ジッと押し黙ってる。



あたし達が見つめる中――

薄まった硝煙の向こう
から、ゆっくりと人影が
姿を現した。



それは―――…。



「え…………!?」



小さく叫んだのを最後に
言葉が続かない。



だって――そこに現れた
のは、あたしの知ってる
銀じゃなかったから。



(ウソ……。

これ、銀………!?)


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