《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
風に混じってかすかに
聞こえる『グッ……』
っていううめき声。

氷龍の声だ。



今までとは格の違う
あまりの速さに、目は
ついてかなかった。


けど、銀が氷龍を攻撃して
あたしの呪縛を解いてくれ
たんだってことはわかる。



だってあたしは今、もう
氷龍じゃなく――力強い
銀の腕に、しっかりと
抱かれてたから。



「……………?」



何か音がしたような気が
して下を見ると、地面に
氷龍がたたきつけられてた。


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