《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
「え? 道って……」



それって里に行くための、
次元をつなげる――とか
言ってた“道”のことだよね?



「できるの? まだ明るいけど」



そろそろ夕方が迫って
きてはいるけど、夜はまだまだ。



けど銀はためらいなく頷いて、



「大丈夫だ。

月は見えないだけで、空にいる。

その力だけでも、今の
オレならできる」



そう言うと、銀はあたしを
抱いたまま口の中で小さく
何かを唱え始めた。


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