《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
呪文か何かなんだろう。


だけどあたしには、何を
言ってるのかはわからなかった。



きっとそれは人間の言葉
じゃなかったんだと思う。


言葉というよりも、音に
近い感じがしたから。



やがて不思議なことが
起こり始めた。



さらに高いあたし達の頭上
――空の一点に、ブラック
ホールみたいな異様な
空間が現れたんだ。



(あ、あれが――道?)



まさに異空間への入口。



空間の向こう側は灰色の
霧みたいのがうずを
巻いててどうなってるのか
よくわからない。


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