《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
その道……というか穴が
充分大きくなったところで
銀は紡いでいた言葉を
切り、あたしを見た。



「行くぞ。

オレの後について来い」



「あ、ま、待って!

凰ちゃんは!?」



ハッと思い出して下を
見たら、おかしなことに
凰ちゃんの姿がどこにもない。



「さっきのダメージで変化
(ヘンゲ)を続ける霊力がなく
なったんだ。

大丈夫だ。帰巣本能がある
から、意識体となってこの
道を通る」



「凰ちゃん……」


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