《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
それじゃあ見えないだけで
今もこの近くにいるんだろうか。



心配だけど、銀がそう言う
なら大丈夫なのかな……。



「道を安定させるために、
オレが先に行く。

ここにいろ」



銀はそう言うと、あたしと
右手だけは繋いだまま今や
あたし達の真横にまで
開いてる穴に体を滑り込ませた。



そのとたん穴はさらに
ひと回り大きくなり、
中の霧が少しだけ薄くなる。



「……大丈夫だ。これなら
姫にも抵抗はほとんどない
はずだ」


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