《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
だってあたしは……

これからもずっと、銀と
一緒にいたいんだから。



「あたし……あたしは――…!」



あたしは跳んだ。



思い切り足場を蹴って、
銀の胸に向かって。



穴をくぐった瞬間、弱い
電流を浴びたような微かな
痛みが全身を駆け抜ける。



だけどもう、怖くなかった。



「銀―――…あたし………」



今、わかった。


あたしの気持ち。



あたしがどうして、銀の
腕の中なら何も怖くないのか。


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