《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
薄い霧みたいな白い空気が
急にわいてきて、銀を
包んだと思ったら。



次の瞬間――銀の体は、
もう跡形もなくなってたんだ。



そう――まさしく銀の言葉
どおり、『消えて』た。



「ウソ……。

ど、どこ行ったのっ、銀っ!?」



夢中で何もない空間に
叫んだあたしに、空耳の
ように声だけが届いた。



『ちゃんと傍にいる。

姫には危険が迫ってる
から、これからもオレが
いつも見張ってる。

安心して、家に帰れ』


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