《完》守って! SILVER☆EYES ~狼クンとファンタジーラブ~
「山の中? ケガ……?」



おばあちゃんの家があった
辺りはたしかに山のふもと。



ちょっと歩けばすぐに林
だったし、そこから山菜や
キノコを採りにみんなで
もっと山奥まで行った
記憶もある。



でも……山でケガした記憶
なんて、ひとつもないん
だけどな……。



「小さかったってどれくらい?」



聞くと銀は首をひねって、



「人間の歳はオレにはよく
わからない。

けど、子供だった。

全身を打って、頭から血が
出てて……」


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