透明な銃

「外見てどした?何か面白いもの見えんの?」
そう言って彼は僕の横から身を乗り出すように窓から顔を出した。
僕の挨拶のおかしさはスルーしてくれたようだ。

「天気がいいなぁって思って……」

「や、曇りじゃん?」

そういえばそうだった。
今日の降水確率40%だったような……傘持ってきてないや。
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