透明な銃

……ハート型の浮遊物が少し動いたような気はしたけど、何も音はしない。


なんだ、やっぱり幻覚か何かか!っていうか夢か?!


そう思った時、ドアに取り付けた猫用ドアから松本が入ってきた。
一瞬、効いたのか!?と思ったけど、これはよくある事だ。
松本は僕が起きるのが遅いと、朝ご飯の催促にくるんだ。


「あ、おはよう松本。ご飯いまあげるからちょっと待っててね」

そう言うと彼はいつもリビングで待機しに行くけれど、今日は違った。
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