悔やみ嘆く思い
聞きたくない告白
「嶋谷、こっちに来い」
野球部の顧問の榎木先生だった。俺らは榎ちゃんと呼んでいる。
榎ちゃんはいつもニコニコしてて、野球部のように厳しい部活の顧問をしている感じではない。
だけどやるときは結構練習させられるけど…。
そんな榎ちゃんも怖い顔をしている。先生がそんな顔してたら不安になるのに…。
俺は先生の後に続いた。別の部屋にうつった。
ドアが開くと中にいた人が立ち上がったのが分かった。
「山岡さん…」
中にいたのは山岡さんだった。
「おう、翔太。翔太に話あんだよ」山岡さんの言葉に頷いて前の席に座った。
「言いにくいんだが…」
山岡さんが口を開いた。