悔やみ嘆く思い

ピッピッピッ

機械の音が同じ間隔で鳴っている。

目を覚ますとおばあちゃんがうたた寝をしていた。

俺、死ねなかったんだ。

実花の側にいけなかった。

いや、実花がいくなって俺を助けてくれたのかもしれない。
そうだよな…。

自殺して実花のとこに逝っても絶対実花は受け入れてくれないんだろうな。

ごめんな、実花。

「あら、翔太起きたのね」
おばあちゃんは目を覚まし、優しく話しかけてくれた。

いつも優しくて俺の側にいてくれるおばあちゃん。

「ごめんな、おばあちゃん」おばあちゃんは目に涙を溜めながら横に首を振った。

「翔太っ…」おばあちゃんは俺にゆっくり語りかけた。
「おばあちゃんにとって翔太は大事なの。簡単に死のうとしないでおくれっ…」声にならないような声で訴えるおばあちゃん。

おばあちゃんの温かさに再度気付かされた。

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