悔やみ嘆く思い
第二章
手がかりはどこに
学校を出たあと俺は家に帰らず実花の家に寄ることにした。
「あら、翔ちゃん」目の下にくまがいっぱい出来ていた。
「おばさん寝てないでしょ?」俺は心配でおばさんに尋ねた。
「うん。寝ようとしたら実花のこと思い出しちゃってね」
「そうだよな」俺は苦笑いをした。
「そういう翔ちゃんも目が腫れてるわよ。それに……やめてね?」おばさんは悲しそうな目で俺を見つめる。
きっとおばさんが話しているのは自殺しようとしたことだ。
「うん、ごめんな。心配かけて」
「いいのよ。翔ちゃんまで死んじゃったら私たえられないわ」そう言って俺の顔を手で包む。