悔やみ嘆く思い

「実花は学校でも人気者でした。いつの間にか実花の周りには人がいっぱいで。誰かを悲しませるようなそんな人間じゃないんです、実花は…」
自分にも言い聞かせるように話した。

「実花は…実花は…殺されるような人間じゃないんです!!」
おばあちゃんは目をうるうるさせながら俺の話を聞いていた。

「俺…犯人がどうしても許せないんです…殺したいほど憎い…」
「翔太くん…」
おばあちゃんは不安そうな顔で俺を見ていた。

「ははっ。俺、何言ってんだか。すみません」
そぉ言いながらも心の奥では殺したいという思いは強く残っていた。

おばあちゃんと実花の思い出話をしたあとに、俺は本題に入った。
「実花は、ここ一年前くらいからここに来るの多かったんですよね?」
「そうだよ。旦那が亡くなってからよくここに顔を出してくれたもんだ」
おばあちゃんは嬉しそうに話していた。

「でも…半年前からはここに来るだけが目的ではなかったようだけどね」
「え…?どういう意味ですか…?」
俺の手の中に何が入り込んだような変な気持ちになった。
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