悔やみ嘆く思い
「じゃあな、」実花が俺にいう。
「あ、うん」他のやつらは実花が逆の方向に行くのに気づいた。
「あれ?実花、帰らねーの?」
「おう、ちょっと寄ってくる」
「ふーん」
「あっ、翔太!」実花が思いだしたように話す。
「ん?」俺は振り向く。
「来週の試合のために今日から用意しとけよ」ニヤリと笑う実花。
「えっ、早くねっ?」
俺が突っ込むと実花が笑って答えた。
「だって翔太いつも何か忘れてるだろ。今から用意しとけって」
「うるせーよ。実花いるし大丈夫だろ」実花は笑った。
「じゃあ、また明日」
「おう、またな」
今日が最後なんて知るかよ…。
なあ、実花…
勝手に死ぬなよ。