彼氏はヤンキー私はヤクザ!?
時計を見ると5時をまわっていた。
「腹減ったー」
と広樹くんが言った。
「じゃぁ家に帰れよ」
竜也くんは、雑誌に目をやりながら言う。
「そこは『飯でも食いに行こう』って普通は言うだろ!な、真?」
「えっ俺っすか?俺は、どっちでも…」
そういえば私も、お腹空いたなぁ。
「優希ちゃんもお腹空いたよね?」
「えっうん」
「お前なぁ、人を巻き込むなよ」
竜也くんが雑誌を置いて立ち上がった。