彼氏はヤンキー私はヤクザ!?
「もう、こうなってしまったから優希にも話さないといけないと思ってな…」
話さないといけないこと…?
「あまり…良い話しではなさそうだね」
「あぁ…」
そう言った父はタバコを手に取った。
「もう、あれから10年になる。…お前の母さんが死んでからな…」
うん…。
お母さんは敵のヤクザに殺された。
私のことをかばって。
「優希が生まれてから母さんと約束したことがあってな」
「約束って?」
「何があっても父さんは“一ノ瀬組”を守り、母さんは“優希”を守るって約束してたんだよ」