彼氏はヤンキー私はヤクザ!?



「もう、こうなってしまったから優希にも話さないといけないと思ってな…」



話さないといけないこと…?



「あまり…良い話しではなさそうだね」


「あぁ…」


そう言った父はタバコを手に取った。



「もう、あれから10年になる。…お前の母さんが死んでからな…」



うん…。

お母さんは敵のヤクザに殺された。

私のことをかばって。



「優希が生まれてから母さんと約束したことがあってな」



「約束って?」



「何があっても父さんは“一ノ瀬組”を守り、母さんは“優希”を守るって約束してたんだよ」




< 292 / 330 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop