僕の見つめる世界で。
夏のはじめに
「楽しかった~!小野くん、ごめんね?キリンしか見れなくって」
夕方、キリンが部屋に戻ると
言うので、僕らはそっと動物園を出た。
「全然大丈夫だよ。それより、このあとどうする?」
電車に乗り、席に座ったところでこのあとのことを考えた。
きっと、疲れただろうから
そのまま帰った方がいいかな。
「公園行かない?話したいことがあるの」
小森の言葉に、少し驚いた自分がいた。
きっと、僕が知りたかったことを話してくれる。
そう思った。
僕は飲み物を買って行こうと
提案し、話題を他に移した。