大嫌い、だけど好き。



あたしが探してた出会いは
ロマンチックで思わずキュンとしちゃう様なそんな出会い


あたしはアリサに今の
気持ちを全部話した
自然と嫌じゃなかったことも
それでも私が探してた出会いじゃないと思った事も


「そっか…まあ莉奈がいんなら
いんだけど」


そぅ言ってアリサは笑ってくれた

「あたし職員室行ってくるね」


「うん!!」


アリサは片親しかいなくて
お金のことでよく先生から
呼び出される


人見知りをする私は
クラスにアリサ以外喋る様な
友達はいなくて
中庭にいった


「ん〜気持ちいい」

私は大きく背伸びをして
空を見た

「今日も綺麗」

カシャッ

私は写真を撮ることが大好きで
被写体は主に空や風景をよく撮る

太陽の光が柔らかく落ちてくる
目を瞑って空を見上げていると
聞き覚えのあるあいつの声


「よ!!莉奈!久しぶりだな」


「でた!!」


「おい!!出たはないだろ?出たは」

「だって、出たじゃん!!」


「そんなこと言って俺がいなくて寂しかったくせに」


「誰がそんなこと言ったのよ!?」


私は睨み付けるように見た


「莉奈恐えーよ」


そう言ってあいつは笑う
とてもやわらかい笑顔で


「莉奈!俺お前のこと絶対振り向かせるから」


「無理だよ!」

そう言った私の顔は
なぜか笑ってた
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